キリ番小説(全統一)
□キミの手から伝わる温もり。
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※もしも、アニメ138話の数秒のカットで清麿に抱きついた恵を周りが冷やかしたら…。を書くので、前後の話は全くの無視になります。
「い、いかんっ!こいつまた動くぞ!何かに掴まれっ!」
ファウードが動き出し、頭部にいた清麿たちは転げるように滑る。
清麿は仲間たちに何か掴まるようにと叫ぶが、既に転げ落ちそうになっているフォルゴレたちに聞こえているかはわからない。
清麿も何かに掴まろうとしたその時だった…
「きゃああぁ!」
「うわあぁ!///」
急に清麿に向かって滑り落ちてきた恵は物ではなく清麿に抱きついてしまった。
もちろん2人とも赤面。
「だ、大丈夫か!?」
「う、うん///」
恵を抱えたままでは2人ともファウードから投げ落とされてしまう。清麿は辺りを見回すと大きな石のオブジェを見つけしがみついた。
「そういえばガッシュとティオは!?」
「大丈夫!2人ならちゃんとしがみついてる。」
ふと辺りを見渡せばガッシュもティオと共にオブジェに掴まっており、仲間たちも難を逃れたみたいだ。
「まだ動き続けてるからしっかり掴まってて!」
「う、うん!」
ギュッ
「へっ!?///」
「あ、ご、ごめんね///」
「あ、ああ…///」
清麿の手に恵の温もりが伝わってくる。
危険な状況なのはわかったてはいるが、お互い意識し始めた2人にとって危険な状況よりも危険だ。
そんな初々しい2人に突如として冷やかしの声が上がってきた。
「ヒューヒュー!清麿ー、やるじゃないか―!そのままチチをもげ!」
「グルービー!」
「や、やかましい!///」
やはりというべきか、仲間の中でこういうことが好きなフォルゴレとサンビームが離れた位置からイヤミったらしい表情で清麿と恵を冷やかす。
他の面々はといえば、リィエンとウォンレイはお互い身を寄せ合いながら赤面し、ガッシュとティオはパートナーが供にいることに安心したのか嬉しそうに手を振っていた。
「おい!そんなとこでいちゃついてる暇はないぞ!」
「え、エリー、顔を真っ赤にしていては説得力が「う、うるさい!」」
「ねぇ、ウォンレイ。私たちも…」
「り、リィエン///ここではやめてくれないか。」