キヨメグ小説B

□夕焼け空の告白
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「生きて行くって愛されるってことなんだな。」

「どうしたの?急に」


「いや、なんとなく。」

恵さんと付き合い始めて初めて気づいた。

今までは,ただ惰性に人生を送っていたから気づかなかったが、生きているってことは、それは愛されてるってことなんだ。

「俺、恵さんと出会えて良かったよ。恵さんとこうして一緒に居ることがなかったらきっと今のように人生を楽しむことは出来なかった。」


「ふふ♪ありがとう。じゃあ、もっと幸せになっちゃう?」


「え?」


すると恵さんはベンチから立ち上げると伸びをして数歩前まで歩き振り返った。


「ちょうどね私の住んでるマンションが契約切れちゃうんだけど更新するためには居住人数を書かなきゃダメなの。」


「ああ」


「それでね、私も高校卒業しちゃうし清麿くんと会える期間が減っちゃうのよね。」


ん?全く話が読めない…


「だから…一緒に暮らさない?」



「!!!」


「一緒に暮らして、もっと愛を知りたくない?」


まさかの逆プロポーズ。


あまりの唐突さに俺はただ呆然とするしかなかった。


「どう…かな?///」


だが、呆然とするなかで答えはもう出ていた。


「………うん。俺も暮らしたい。」


まだ学生同士だから同棲は早いかもしれない。

でも…こういうのもいいかもな。



「やった!じゃあ清麿くん!改めてこれからもよろしくね♪」

「ああ、よろしく!」


明日から始まる同棲生活。


決して平坦な道じゃないのは分かっているけど、恵さんと一緒だと苦じゃないな。


俺はそう呟くと冬の夕焼け空を見上げた。




お わ り

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