Treasures★文
□三日月
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『姫条。今月もご苦労さん。』
『おおきに。』
今日はバイトの給料日。店長からバイト代の入った袋を受け取り、その足でバイクショップへと向かう。
アイツへのプレゼントを買いに…。
ずっとこの日を待ってたんや。
1年…。長かったわ。
アイツ…。希も喜んでくれるやろか。
待ち焦がれたこの日を…。
買い物を終え、店から出ると携帯をポケットから取り出す。
リダイヤルの1番上の名前を選び、通話ボタンを押す。
『はいは〜い♪』
いつもながら可愛い声で俺の呼びかけに応える。
『バイト終わったの?お疲れ様♪』
この一声でいつもバイトの疲れも吹っ飛ぶんや。不思議なもんや…。
『お疲れさん!なぁ自分、明日予定あいとるか?』
『もちろん!日曜日はいつも空けてあるよ♪』
『よっしゃ!じゃあ2時頃迎えに行くわ。』
『うん!了解ですっ!!』
『じゃあ…また明日な。』
『うん。おやすみ、まどか…。』
『おやすみ…。希。』
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