STORYS
□護衛者『交渉』
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さすがに、不審者じゃないことはわかった。
この人よく見ればTVで観たことあったかもしれない。
「で、その会長さんが私になんのようですか?」
席につき、温くなったコーヒーに口を付けながら答えた。
「貴方の強さを見込んで、孫を護衛してほしいんです。」
ま‥孫?
お偉いさんじゃなくて??
「お孫さんですか?」
口に運んだコーヒーカップをテーブルに戻し、驚きの顔で答えた。
「はい。」
速答すぎるような答えかた。
孫を護衛‥。
SPはどうしたのだろうか‥などさまざまな疑問が浮かび上がってくる。
それに私は高校生だ。
いきなり責任感のある仕事を任されていいのだろうか?
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