STORYS
□護衛者『プロローグ』
2ページ/8ページ
7月21日
暑い暑い体育館で行われている終業式。
生徒は居眠りをしたり、喋っていたり。
そんな私は、勿論寝ていた。
「これにて終業式を終わりにします。」
ハゲた教頭の閉会宣言。
この言葉の直後、あちらこちらの生徒から喜びの息がもれる。
寝起きのほてった体で、合図と共に退場。
まさに、今から夏休みの始まりだ。
私は夏休みは大会に向けて練習だけど☆
見たくもない通知表を貰い、自宅近くの道場へと少しでも涼しくなるように日陰を通りながら、電車に乗って向かう。
電車の中には、終業式帰りの生徒で充満していた。
クーラーなんか意味がないほどに暑い。
その中に私は紛れ込んだ。
終点まで乗り、人込みの中を泳ぐように掻き分け改札口を出る。
あとは、道場へ行くのみ!!
.