SO3 NOVEL
□短篇集
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いつも君は僕の薬
「薬」
フェイトSIDE
「ゴホッ!!ゲホッ!!」
朝起きたら風邪を引いていた。
朝食の準備にきたソフィアが心配そうに駆け寄ってくる。
「フェイト?風邪、大丈夫?」
ソフィアは心配な顔をしていた。
「うん。たぶん一日休んでいたら治るよ。だから、ほら、ソフィア学校行きなよ。」
これ以上心配をかけさせたくないため学校に彼女を促す。
「ちゃんと医者行ってよね!!じゃあ学校行ってくるから!!」
そのときの笑顔がとても愛しかった。
そして触れたいとも思った。
咄嗟に僕は、ソフィアの腕を捕まえて引き戻した。
必然的に僕の体に寄り掛かり、さらに上目遣いのソフィアに僕は、ごくりと息を飲む。
それからにこりと黒い‥いや、白い笑み浮かべた。
「やっぱ前言撤回。ソフィアは僕の薬になってねV」
ソフィアから笑顔が消え、逆にだんだんと真っ青になっていく。
「ふぇ?ちょっと‥、フェイトっ!!安静にしてなきゃ、治るものも治らないよ!!」
と、僕の腕の中で怒って暴れるけど、逆にとても可愛くみえる。
「ソフィアが僕の薬になるから大ー丈夫っ☆」
「ちょっ‥きゃっ」
そうして、僕とソフィアの長い一日が始まった。
翌日ソフィアに風邪がうつったとかうつってないとか‥
終