SO3 NOVEL

□男女逆転祭
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視聴覚室の中は、風紀委員、生徒会の人たちが真剣に話し合っており、中央にある黒板には‥


「男女逆転祭開催について‥」

と大きく書かれてあった。


(だ‥男女逆転祭‥?)


「マリア‥これはどういうことだい?」


悪い予感を感じながら一応きいた。


「黒板通りよ。」


即答ですか‥。


「いやっ、だからさっ、なんでやるの?」


「暇だから。」


「は?」


「暇だから。たまには良いじゃない?男女逆転祭。」

と、腕を組みながら答えた。


「男女逆転祭って‥学校の風紀委員長に許可を得ないでやっていいと思ったかい?」


「あら。生徒会長の私が何故風紀委員長の貴方に許可をとらないといけないのかしら?」


「あっでも校長は‥?」


かすかな希望を抱きつつ聞いた。


「あら‥。私の言うことを聞かないと思った?」


かすかな希望は、彼女によってこなごなに砕かれた。


「具体的にはどうするんだよ。」


「そのまんまの意味よ。男女が逆転するの。まぁ、制服を逆転するだけ。面白いじゃない?」


「面白いの範囲に含まれるのかい?」


「ええ。暇つぶしにはなるわ。」


暇つぶしって‥‥。


「ソフィアも乗り気だから。邪魔、しないでね。」


僕と同じ色の笑顔を向けられた。


「‥はい。」


仕方なくこの生徒会長様の言うことを聞くことにしよう。







斯くして
男女逆転祭が始まった。


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