青 空 日 和

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それから一同は布団にもぐりこんたがきっとしっかり眠れた者はいなかったに違いない。

大石もまた、例外ではなかった。






彼は布団に入り込むと先ほどのできごとについて想像を巡らせた。




大石は頭がよかった。

こと学校のテストにおいては毎回上位をキープするほどの実力者だった。



そんな彼の脳内では次々と第二次世界対戦ごろの内容が思い出されていた。






神風特攻隊。

青年を中心に結成された軍隊として有名だ。
突撃方法は非常に残酷で、1人乗りの飛行機で敵につっこむという戦法。



授業で習ったとき酷い話だ、と人事のように思ったことを覚えている。

授業でも軽く触れた程度の内容だったため、彼の頭からそれ以上の情報は引き出されなかった。




大石は情報を引き出す事を早々にあきらめ、情報を元に考えをめぐらせた。





神風特攻隊が今あるってことは、きっと今は1945年だ。




じゃあ今は一体何月何日だ?


きっと、この暑さじゃ7月や8月に違いない。




終戦はいつだった?


8月15日。




原爆は広島に8月6日、長崎に9日。

幸いなんの情報も入っていないからおそらく今は8月6日よりは前ということになる。





・・となると・・・・・・



今は8月6日より前だ。



大石は数秒でそれだけのことを頭で考え、結論を導いた。





『あと数日で戦争は終わる!』





絶望していた大石にとってそれは一筋の希望だった。


長くても2ヶ月・・いや、1ヶ月生き延びれば自分たちは助かるんだ!
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